柔軟剤の見えない毒!あなたの健康を蝕む化学物質の罠
柔軟剤は私たちの生活に馴染んでいる一方で、その害については知られているようであまり知られていません。前回はマイクロカプセルの害について書きましたが、今回は柔軟剤の成分の面から身近な存在である柔軟剤が私たちの健康に与える影響について探っていきます。
抗菌という目的で柔軟剤を使うのであれば、合成化学物質を使わなくても抗菌はできます。人体と環境に負荷のない抗菌にする、ということは意味があります。
柔軟剤の成分で問題視されているのは
大きく3つの問題が取り沙汰されています。
- マイクロカプセル
- 合成香料
- 陽イオン界面活性剤
マイクロカプセルは前回のブログで深掘りしました。今回は陽イオン界面活性剤を深掘りします。
陽イオン界面活性剤
陽イオン界面活性剤は2種類にわけられます。
【第四級アンモニウム塩】と【第三級アミン塩】です。
第四級アンモニウム塩は除菌や殺菌にも使われる成分で刺激や毒性が強い成分です。残留性やタンパク質の変性作用が非常に強いと言われています。
第四級アンモニウム塩の中でもエステル系ジアルキルアンモニウム塩は市場の柔軟剤のほとんど(約9割)の製品に使用されていると言われています。殺菌作用があり、アレルギー誘発の可能性がある成分です。
柔軟剤の中には何種類もの陽イオン界面活性剤で第四級アンモニウム塩が入っています。
第三級アミン塩は第四級アンモニウム塩と比べると若干刺激と毒性が弱い成分です。しかし、残留性は高く、持続することで身体にダメージを与えます。
陽イオン界面活性剤のメリット
陽イオン界面活性剤にもメリットがあるから使用されているわけですが、どのようなメリットでしょう。
- 静電気防止の効果が強い。静電気が発生しやすい衣類に向いている。ホコリや花粉の付着を抑える。
- 柔軟性の効果も強い。フワフワ感が出る。
- 水溶性が大きく、水質などの影響を受けにくい。
感覚的に良さを感じやすいということと、製品にするのに都合が良い、というメリットがあります。そして、そのメリットを感じやすくさせる仕組みがあります。
陽イオン界面活性剤の仕組み
陽イオン界面活性剤の簡単な形のイメージは「マッチ棒」というのがぴったりではないでしょうか。
頭の丸い火の付く部分がプラスの電気を帯びた水に馴染む性質の部分、軸の部分は油と親和性があるマイナスの電気を帯びた部分です。
お水の中で繊維の表面はマイナスの電気を帯びるので、陽イオン界面活性剤のプラスの部分が引き寄せられてくっつきます。ちょうど粘土にマッチ棒をブスブスと刺したようになります。プラスの部分が布の中、マイナスの部分が布の表面に飛び出た形です。
布から飛び出たマイナス部分は油に馴染みやすい性質ですので、布が油でコーティングされたようになり、摩擦抵抗が小さくなることで手触り良く滑ります。
そのため、手触りは良いが水の吸収は弱くなります。さらに、持続性が高く、1度布のマイナスとくっつくとなかなか離れてくれません。
ガッチリくっついてなかなか離れない陽イオン界面活性剤は
- 皮膚刺激性が強い
- 残留性が強いため、刺激や毒性も残留する
- 残留し続けることで少しづつダメージを受けていき蓄積する
つまり衣服に残留した陽イオン界面活性剤が皮膚へ継続的に刺激を与える、ということです。
さらにはPRTR制度、日本では「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(化学物質管理把握促進法)」という制度があり、その制度の中で「第一種指定化学物質」というリストに載っている成分も入っています。
PRTR制度は「人の健康や生態系に有害なおそれのある化学物質が、事業所から環境(大気、水、土壌)へ排出される量及び廃棄物に含まれて事業所外へ移動する量を、事業者が自ら把握し国に届け出をし、国は届出データや推計に基づき、排出量・移動量を集計・公表する制度」です。言うなれば「人体に有害な化学物質を環境へ排出している量を自ら把握して国に報告してね。国としてはそれをまとめて公表するから」という制度ですね。
その中での「第一種指定化学物質」は「人や生態系への有害性(オゾン層破壊性を含む) があり、環境中に継続して広く存在する(暴露可能性がある)と認められる物質」として計515物質が指定されています。
その指定されている物質が柔軟剤の成分として数種類入っていることがあります。
つまり、柔軟剤は自分が気に入って選んで使用しているから自己責任、と思っているかもしれませんが、実はその成分が他人の健康にも影響を及ぼしているということです。まるでタバコの副流煙のように、柔軟剤の人口香料やマイクロカプセルや陽イオン界面活性剤が周囲に拡散し、自分だけでなく家族や周囲の人の健康を害している可能性が高いのです。さらに、曝露量が増えると罹患する確率も上がるため、いつなんどき化学物質過敏症を発症するかもわからないのです。
におい対策ならば
におい対策としての柔軟剤使用であれば、GSE(グレープフルーツ種子エキス)を使用することを提案します。GSEは
- 天然の界面活性剤であり、合成界面活性剤のような症状を引き起こすことなく、化学物質過敏症の方でも安心して使用できます。
- 人体に害がなく、他人への香害や化学物質の拡散もありません。
- 除菌や臭い問題の解決にも効果的です。
- 洗い流さずに使用できるため、口や目に入っても安全です。
布物の嫌な臭いはナチュラルクリーニングで安全な洗剤を使うことや、天然のGSEを導入することで対策できます。
その他の成分の補足
柔軟剤に入っているその他の気をつけるべき成分は他にもあります。
例えばグリセリンはアレルギーを誘発する疑いがあり、過剰に接すると皮膚・目・呼吸器系に刺激を与え、頭痛や吐き気や呼吸機能障害を引き起こす可能性があると言われています。
香料も人口香料が化学物質過敏症を引き起こす1つです。香害を感じることが入り口で化学物質過敏症に発展することも多いです。
その他、防腐剤や抗菌剤と明記されているようで結局成分がわからないものも入っています。
良いと思われる香りや気持ちいい肌触りには理由があるのです。
結論
タバコの副流煙と同じように柔軟剤も空気の流れに乗って様々な成分が流れていきます。
アレルギーと同じく、ただ単に「においに敏感」や「繊細」ということでなく、身体が反応してしまうものです。
成分の特性や毒性を理解することで、自分の安全も担保できるのではないでしょうか。
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