社会問題にもなっている「香害」や「化学物質過敏症」ですが、どんなものかご存じですか?

洗剤や柔軟剤、スプレーに入っている抗菌成分が原因だ、というご意見もよく聞きます。一部には合成の抗菌成分が害を及ぼすことはあると思いますが、大きな原因は別にあります。

香害や化学物質過敏症とは

香害とは柔軟剤をはじめ、消臭除菌スプレー・芳香剤・合成洗剤などの強い香りによる健康被害のことです。頭痛や気分が悪くなる、目や喉が痛む、吐き気やめまいなどさまざまな症状が現れます。そしてそれが重症化すると化学物質過敏症を発症する恐れがあるというものです。

そんな被害を体験している人の中には、製品の中に含まれる抗菌成分が体調不良の原因ではないかと考えている方も多いのではないでしょうか。本当に抗菌成分なのでしょうか。

ここ10年ほど前から「柔軟剤」の香りが流行り始め、今では香りが長続きするなどの謳い文句で多くの製品が作られています。柔軟剤の 香りの持続は、「人工香料」と、香りを包む「マイクロカプセル」で構成されており、そのどちらも健康へのリスクが懸念されています。

人工香料の原料の9割は石油からつくられており、常温で揮発するので揮発性有機化合物(VOC)に分類されています。VOCは塗料や洗剤、接着剤、洗剤、シンナーなどに含まれ、製品の使用することで揮発し、呼吸器疾患の原因になることが分かっています。以前イベントでは、油性マジックより柔軟剤の方が多くのVOCを検出したという結果が出ています。

被害が多くなったのはマイクロカプセル出現から

柔軟剤に使われている人工香料を包んでいるマイクロカプセルは時間差で弾けることで香りを持続させます。マイクロカプセルも石油から作られており、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂、化学修飾シクロデキストリンなどで。マイクロといわれるだけあって小さく、空間に長く漂います。分解しにくく環境にも悪影響を与えます。

マイクロカプセルはサイズが小さいため、空気中に浮遊するだけでなく、簡単に気管支や肺の取り込まれ、肺にダメージを与えたり、蓄積します。

「香り長続き」の立役者、マイクロカプセルの出現から、香害や化学物質過敏症の被害が急激に増えたように思います。

最初は香りの良さ、その後2009年くらいから持続する香りへと商品の売りが変化していきます。そう、持続するということはマイクロカプセルが登場するのです。そしてはじけたカプセルから飛び出す合成香料とともに、マイクロカプセルや香料の成分が呼吸や皮膚から摂取されていき、蓄積していきます。アメリカでは10年で化学物質過敏症の患者が3倍にもなり、2016年に2600万人になり、その後も増え続けています。

マイクロプラスチックについて

マイクロカプセルはマイクロプラスチックとも言われ、様々な製品で使用され、それが環境汚染に繋がっているのは知られている事実です。特に海洋汚染では魚や貝に蓄積されたマイクロプラスチックは問題視されており、それが回り回って人体への蓄積に繋がっている、と研究結果も出ています。

では、魚などを食べることが一番の人体への影響なのか?と言えば、答えはNOです。

ベルギーの研究者が2017年にベルギー人がよく食べるムール貝での研究をしました。ムール貝をよく食べる人は年間最高1万1000個のプラスチック粒子を体内に取り込んでいる、ということ。しかし、それ以上に人間の体内に取り込む機会があります。家の中です。

空間に排出されたマイクロカプセル(マイクロプラスチック)は細かく粉砕を繰り返します。もともと小さい物はそのまま空間に浮遊します。浮遊した物はやがてカーテンやソファなどの家具、カーペットについたり落ちたりします。人の衣服にもつきます。そして、落ちては風や人の移動などにより空気が動き、再度浮遊を繰り返します。その空気を人は吸い込みます。

魚介類から摂取されたマイクロプラスチックと家の中で吸い込むマイクロプラスチック、どちらが取り込み量が多いでしょう。イギリスの大学の研究チームが調べたところ、吸い込むマイクロプラスチックの方が多いことがわかったそうです。さらにそれは身体の細部まで入り込んでいることも確認されました。献血した人の血液から検出したのです。

補填のために添加物を入れる

マイクロカプセル以外にも香害や化学物質過敏症の人が反応する成分は多岐にわたりますが、雑品扱いの商品は成分表示も表示義務が厳しくありません。業者側も様々な理由で表示範囲を決めていると思います。例えばEUではアレルギーを起こす26成分については表示義務がありますが、日本では「香料」とのみ記載されています。よくある「除菌成分」ってどんな成分?というのと同じです。

「第一種指定化学物質」というリストがあります。人や生態系への有害性(オゾン層破壊性を含む) があり、環境中に継続して広く存在する(暴露可能性がある)と認められる物質として、計515物質が指定されています。このリストにある物質が柔軟剤などに入っていることも事実です。

製品を作るにあたり、いろいろな条件をクリアするために添加剤が使われます。あちらを立てればこちらが立たず・・・なんてことがよくあります。その両方を立たせるためにあの手この手で添加していき、価格も抑え、量産できるようにすることで、安定した低価格で目的は達成できる製品が手に入ります。ただし、害のある成分も使用されることも多々あります。

便利だな~となることと引き換えに、健康被害があることもまた事実です。

天然成分だけで作らない理由

これには諸説あるかもしれません。天然成分のメーカーさんとお話していたり、弊社が製造していて感じることは、合成化学物質と違い天然成分は「ばらつきがある」ということです。

全く同じ物を作るための労力が違います。

材料が取れる時期や取れた状況により一定ではないから。それに合わせて調整を都度するということは量産するための労力が別途かかるのです。

それを回避するために化学的に1+1=2になるように添加物を入れていく、もしくは合成化学物質で作った物に少量の天然成分で仕上げる、となるわけです。結果、ほとんどが石油由来の成分ということになり、化学物質過敏症の症状を引き起こすことになりかねません。

GSEの抗菌成分は石油由来ではありません

香害や化学物質過敏症の大きな原因はマイクロカプセルと人工香料です。そして、補填のために加算されていく合成化学物質です。抗菌剤が原因と言われることは香りが持続することに対して抗菌のようなイメージを持つのではないでしょうか。

香りにおいての持続はマイクロカプセルであり、抗菌しているわけではありません。

今回はマイクロカプセルと人工香料について書いたので、抗菌剤はまた次回以降に深掘りしようと思いますが、抗菌成分ということでGSE(グレープフルーツ種子抽出物)の抗菌性能は合成化学物質ではありません、というお話もしておきます。

GSEの抗菌の仕組みは抽出したオイル状の成分がその場に留まり、長く除菌や消臭を続けます。天然の種の中の成分です。

弊社のGSEであればアレルギーテストと累積刺激テストもクリアしています。

つまりは、

  • GSE(グレープフルーツ種子エキス)を選ぶことで、人体に害がなく、臭いや刺激によるストレスもない除菌消臭が可能です。
  • GSEはマイクロカプセルを使用せず、100%天然の成分であり、体調不良を引き起こしません。
  • GSEの効果により、快適な生活を手に入れるだけでなく、環境破壊や環境負荷も軽減することができます。

GSEに限らず、掃除も除菌も消臭も合成化学物質を避け、環境に配慮することが、自分の身体を守ることにも繋がるのではないでしょうか。

関連する記事

ここぷらストア本店 クーポン

ココチプラス公式LINE
https://lin.ee/P2y4rut
会員登録でポイントもらえる