ピアノにはアルコール消毒液が使えない
白鍵も黒鍵もアルコール消毒液、エタノールを使っているとひび割れてきます。ケミカルクラックという薬品に反応することです。かけた瞬間「パキッ」と割れるわけではありませんが、徐々に変質したり亀裂がはいったりします。
その他真鍮や金属部分もありますので、基本的にピアノにアルコール除菌は向いていません。
特にプロの方は、手指消毒でアルコール消毒液を使った後に演奏することを躊躇している方もいらっしゃるくらいですし、楽器屋さんもアルコール手指消毒の後は十分乾かさないと変質の恐れあり、と注意しています。
さて、除菌てどうするの?
除菌面の素材は?
今回はまず、ピアノをピックアップ。
ピアノを構成している素材は
- 外装・・・黒色つや出しのピアノは現在はポリエステル塗装。昔は漆。ウレタン塗装のものもあります。
- 鍵盤・・・白鍵は人工象牙やアクリル樹脂、黒鍵は黒檀やベークライト。
- ペダル・・・真鍮
- その他・・・譜面台やロゴなど金属
そして、本体は木です。
GSE(グレープフルーツ種子抽出物)なら大丈夫?
結論:大丈夫です。
GSE(グレープフルーツ種子抽出物)はグレープフルーツの種から抽出したオイル状のものです。それを水溶液にしていますが、GSEと水を原料としていれば限りなく中性に近い性質です。(注:製品によります)
実際に鍵盤を取り寄せて2ヶ月間毎日GSE(グレープフルーツ種子抽出物)をシュシュッとスプレーし続ける実験を行いました。結果は割れず変質もしませんでした。
プロの演奏家や音楽ホールの方にも見ていただき、賞賛のお声もいただきました。
ピアノをどうやって除菌する?
鍵盤もそうですが、ピアノの本体は木です。GSE(グレープフルーツ種子抽出物)を直接スプレーすることは、割れたり変質はしませんが、繊細なピアノの内部にも影響を与えてしまいますので、柔らかい布にGSE(グレープフルーツ種子抽出物)をシュシュッとスプレーして、それで拭きましょう。
そうすることで、除菌とともに抗菌性能も付加します。
ピアノ教室など、不特定多数の方が演奏するピアノなどは特に安心感が違います。
さらに、外装もペダルも譜面台も全てその方法で除菌きますので
- 柔らかい布
- GSE(グレープフルーツ種子抽出物)
この2つがあれば、場所によって用品を変えることがなく、除菌作業ができます。お手軽にいつでもどこでも、除菌した場所をそのまま抗菌状態にできるのがGSEのメリットです。特に不特定多数の人が触る場所は抗菌されるといいですね。
楽器には専用の洗浄液がありますが、それを台所や野菜の洗浄、そしてペット周り、更に空気清浄機やトイレ掃除には使えません。GSE水溶液だけが成分のGSE除菌抗菌剤は、ピアノの掃除からあらゆる用途で共用して使えるのでとても便利です。
最後に
消毒用エタノールは、医薬品・医薬部外品指定で手指消毒に使えるなど信頼性が高い反面、対象物を変化させる力があります。アルコールについての関連記事はこちら
幼少時期に周りでピアノを習っている人、結構いらっしゃいませんでした?。私も実は数年間だけ習っていましたが周囲も結構な人数が習っていました。田舎だったせいか習い事といえばピアノかエレクトーンくらいで、その他をあまり聞きませんでした。東京に出て来てからはいろんな楽器教室があって驚きました。