プラスチック素材は除菌剤を選ぶ
プラスチック素材はアルコール除菌剤との相性がよくありません。ただし、プラスチック素材と一言で言っても種類がかなりあります。
- アクリル
- AS樹脂(SAN)
- ABS樹脂(ABS)
- EVA樹脂(EVAC)
- 塩化ビニル樹脂(PVC)
- 不飽和ポリエステル樹脂(UP)
- ポリスチレン(PS)
- ポリプロピレン(PP)
- ポリエチレン(PE)
- ポリカーボネート(PC)
- ポリブチレンテレフタレート(PBT)
- ポリエチレンテレフタート(PET)
種類が多いです。名前だけ聞くとどういう物かよくわからないですね。
除菌剤を選ぶプラスチック素材は
- アクリル
- AS樹脂(SAN)
- ポリスチレン(PS)
- ポリエチレンテレフタート(PET)
です。アルコール除菌剤を使えません。
身近なプラスチック素材
- アクリル・・・家庭内ではオブジェとか以外はあまりないのではないでしょうか。今旬なアクリルは、飛沫防止のアクリル板です。アルコール除菌剤で不透明になります。
- AS樹脂(SAN)・・・ポリスチレン(PS)の耐薬品性や耐熱性を改良されて出来た素材です。メーターカバー、冷蔵庫内部成形品、ジューサー、ミキサー、しょうゆ入れ、ボールペンの軸などに使われています。アルコールに長時間触れると不透明になる、長時間の直射日光を浴びると劣化する、柑橘類の皮に含まれる精油分に溶解する、可燃性があるなどの問題があります。
- ポリスチレン(PS)・・・使い捨てのお弁当の透明なふた、デザートのカップ、冷蔵庫のたなや卵入れ、CDやDVDのケースなどの素材です。熱にも弱い性質があります。
- ポリエチレンテレフタート(PET)・・・いわゆるペットです。ペットボトルとか卵のパックとかの素材です。強度は低いです。
以上の4つはアルコール除菌剤は使わないでください。
- ABS樹脂(ABS)・・・ノートパソコン、プリンター、洗濯機、冷蔵庫といった家電製品やIT製品などのボディに使われることが多いです。日光、紫外線で強度が劣化することと、耐熱性は高いが可燃性なので燃える短所があります。
- EVA樹脂(EVAC)・・・バスマットやジョイントマット、スニーカーやランニングシューズ、サンダルなどで使われます。高温や熱での変形の恐れがあります。
- 塩化ビニル樹脂(PVC)・・・俗に言う塩ビです。雨樋とかパイプが代表でしょうか。おもちゃなどの日用品もあります。温度変化に弱く割れることもあります。
- 不飽和ポリエステル樹脂(UP)・・・化粧板・ボタン・人工大理石や浴槽、便器などに使われています。酸に強くアルカリに弱い性質です。
- ポリプロピレン(PP)・・・車のバンパーやおもちゃ、お菓子の包装、コップなど成形しやすいプラスチック素材としていろんな物に使われています。直射日光など紫外線による劣化が早く、接着がしにくいことと、印刷しにくいという短所はあります。
- ポリエチレン(PE)・・・ラップフィルム、透明のポリ袋・包装材、気泡緩衝材、スーパー・コンビニのレジ袋、ビールケース、灯油・ガソリンタンクなどです。熱や紫外線に弱い性質があります。
- ポリカーボネート(PC)・・・スーツケースの外装、デジカメや双眼鏡、カッターやハサミのプラスチック部分、洗濯ばさみなどで活躍しています。堅くて丈夫ですが機溶剤・界面活性剤に弱くひび割れや変形したりしますし、傷がつきやすいです。
- ポリブチレンテレフタレート(PBT)・・・エンジニアリングプラスチックといって工業用につかわれることが多いですが、歯ブラシや化粧用ブラシでも使われます。
これらは除菌剤は特に選びませんので、何を使われても大丈夫です。
飛沫防止のアクリル板の除菌はグレープフルーツ種子抽出物
飛沫防止のアクリル板をグレープフルーツ種子抽出物(GSE)で除菌すると、抗菌成分が残りそのまま菌が増えない条件になります。アルコールを含まないGSEと水だけの水溶液の除菌抗菌剤を使用してください。
次亜塩素酸水はしっかり除菌できますが、拭いたアクリル板を抗菌する事はできないので、時間経過とともに再び菌が増殖できる条件になります。
グレープフルーツ種子抽出物は無意識に使える除菌剤
しかし、上記で見るまでもなくプラスチック素材は生活に溶け込んでいるので「これはどうだったかな?」とか「いけたと思う」など迷うこともあるかと思います。
GSE(グレープフルーツ種子抽出物)水溶液ならば、そんな悩みも解消です。無刺激でほぼ中性から弱酸性なので変質させません。無色透明です。匂いもありません。
プラスチック素材の食器やコップ類、子供のおもちゃなど、除菌しておきたいプラスチックはたくさんあります。気軽にシュシュッとスプレーできると良いのではないでしょうか。