家庭用品における吸引事故
家庭用品による吸入事故は毎年発生しているものですが、20年前は殺虫剤が被害のトップでした。5年前から5位に除菌剤がランクインしたと思ったら、あれよあれよという間に2020年には1位になりました。
コロナ禍以前はスプレーの住宅洗剤(お風呂掃除とかトイレ掃除、キッチン掃除洗剤など)がトップであり、除菌剤は5~6位を行ったり来たりでしたが、コロナ禍になり、除菌剤でプチパニックがおこった2019年の年末から2020年3月までが統計に入った2019年度のまとめから一気に1位に躍り出て現在もトップを独走しています。
健康被害がおきている除菌剤成分は多い順に
- 二酸化塩素
- 次亜塩素酸水
- アルコール
- 成分不明
となっています。
塩素被害
健康被害が思ったより多かった塩素に関するさまざまな論文などを検証すると、人体に危険を及ぼすのは発生したガスが主であるため、二酸化塩素と次亜塩素酸ナトリウムでの被害例が多いと思われます。
二酸化塩素
二酸化塩素の製品はスプレーよりも置き型や首からかける物が主流です。液剤のものもありますが、すぐにイメージできる製品は気化して除菌するタイプのものではないでしょうか。二酸化塩素の除菌は強力な酸化力のある気体で除菌をします。
二酸化塩素(ClO2)は、室温で緑黄色~オレンジ色のガスとして存在します。塩素に似た不快臭(刺激臭)があります。水溶液にした場合も高い揮発性があることから、成分を放出しやすいとも言えます。水に溶けやすい性質です。
二酸化塩素ガスは空気よりも重く、人に対しては強い粘膜刺激作用を持っており、嘔吐や頭痛、皮膚接触での皮膚障害もおこします。
強力な酸化力があるので金属の腐食を促進します。
次亜塩素酸水
次亜塩素酸水の被害は次亜塩素酸ナトリウムと弱酸性などの次亜塩素酸水の両方があります。次亜塩素酸ナトリウムは洗浄剤の事故例としても多く、除菌剤としてはどちらも被害例がありますが、次亜塩素酸ナトリウムの事故事例の方が若干多めです。
被害の中には「混ぜるな危険」の成分を直後に使用したため発生した塩素ガスの吸入事故も少なくありません。
塩素ガス(Cl2)は刺激性のある黄緑色の気体で、人体に対して強い毒性があります。吸引することで気道や肺胞領域が傷害されたり、低濃度であっても目や鼻、のどに刺激を感じたりします。二酸化塩素ガスと同じく空気より重いですが、水にはわずかしか溶けない性質です。
強力な酸化力があるので金属の腐食を促進します。
弱酸性次亜塩素酸水は化学物質過敏症
では塩素系ガスが発生しないと言われている弱酸性次亜塩素酸水などはどうでしょうか。
次亜塩素酸ナトリウム以外の次亜塩素酸水の健康被害例はほぼ臭いによるもので、臭いによっての悪心、ひどくなると喉などへの刺激感で体調不良となるようです。
そのいくつかの事例は「化学物質過敏症」ではないか、と言われます。引き金は塩素臭であり、年々事例が増加傾向にあります。
上記のことからガスが発生する、しないに係わらず、『塩素』が健康被害の原因のひとつになっています。
吸引事故はスプレーによるもの
吸引の原因は成分が空気中に放出される製品によるもので、具体的にはスプレーして使用する物です。スプレーの噴霧時のミスト状になった液剤の浮遊と水溶液の揮発により、鼻や口から吸入してしまうからです。
除菌やウィルス対策と密接な関係になって早3年になります。いろいろなアイデアや商品が出る中、スプレーボトルも進化しています。
フレアソルボトルもその1つでしょう。仕組みは圧をかけることでスプレーを何度も握らなくても5秒ほどミストが出続けるものです。ミストも細かく、広がりも良く、より揮発しやすいスプレーボトルです。
したがって、より吸引の可能性が高いとも言えます。
ミストが細かく、揮発性がよく、広がりも良く、楽にスプレーできるのであればより快適に除菌作業を行うことがきで、選びたくなるボトルです。
しかし除菌剤においての吸引事故が増加している危険性を考えると、
- ボトル使用時は細心の注意を払い、吸い込まないようにがんばる
- 吸引しても安全な成分の除菌剤にする
のどちらかを選ぶことになると思います。
完全に天然のGSE水溶液なら安心
GSE水溶液(グレープフルーツ種子エキスと水)の除菌剤は、洗い流す必要のない既存添加物であり、酸化させづらい抗酸化作用があるので、吸い込んでしまっても健康被害もなく、不快感もありません。除菌剤によくある「除菌臭」もなく無臭なので、臭いに敏感な方も安心です。
合成化学物質でなく、添加物も入っていないものならば、化学物質過敏症の方でも大丈夫です。ちなみに柑橘系がNGな猫ちゃんも平気です。
ガスが発生しやすい製品の使用は、閉鎖空間になりやすいトイレやお風呂などでは事故に繋がりやすく、注意が必要ですが、完全に天然のGSE水溶液なら空間や窓の存在は気にする必要もありません。
便利なフレアソルボトルを使う場合も安全に、安心してご使用いただけます。